着物の文様 意味や季節!

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着物の文様ってご存知ですか?聞いたことはあっても着物を着る機会がない方には、実際なんのことかわからない方も多いと思います。今回は和服の文様、その意味や季節などをご紹介いたします。

文様ってなに?

文様とは、形、色、構成の全てを表すときにいいます。
紋様とは織地紋を、文様は染めたものををいいます。
模様とは図柄の構成を指し、柄は単一のモチーフのことをいいます。

文様には季節と格がある

着物や帯、小物に至るまで、和装には多くの文様が取り入れられています。

着物を着る上で、文様の成り立ちや意味、そして格や季節を知ることは重要です。なぜなら着物は自分を美しく見せるためのお洒落ですが、その一方、相手に礼を尽くす装いでもあるからです。どれも形が同じ着物だからこそ、相手に対する祝福の気持ちや、幸せを願う気持ち、また会を楽しく盛り上げる気持ちを、文様で表現することができるのです。

文様を知ることで、着物と帯で物語性を持たせることもでき、お洒落の幅もアップするでしょう。

1:写実的な植物は季節限定

日本ならではの四季を表現した植物や風景、動物や虫が文様には表現されています。昔の人は装い春夏秋冬の文様を用いることで、季節を愛でてきたのでしょう。現在でも枝が描かれているなどの写実的に表現された植物は、季節が限定されます。

ただし2つ以上の季節の植物が組み合わされたり、デザイン化されたもの、吉祥文様になる植物は、季節を問わずに着ることが出来ます。

季節は先取り

花の文様であれば、蕾の時季から散り始める頃までを目安に装いに取り入れます。季節を先取るのが和の神髄です。そのため、散り終わる頃に用いるのは野暮といわれています。

2:文様にも格がある

格調高い文様という表現があるように、着物と帯は、文様の格によって改まり度が上下します。格の高い文様は、おめでたい意味のある「吉祥文様」と日本に古くからある伝統文様の「正倉院文様」と「有職文様」(ゆうそくもんよう)です。

これらの文様は、おもに礼装の着物や帯に用いられます。同じ訪問着でも、古典模様のほうが格調高い、と言われるのはこのためです。

格の高い文様は、カジュアルな装いには用いません。そのためもし手持ちの帯で格がわからないものがあった時には、文様を確かめてみるといいでしょう。格調高い文様が表現されていて、なおかつ金銀が用いられていれば、礼装用と判断することが出来ます。

吉祥文様

鶴や松竹梅など、めでたい意味の文様の総称。留袖はほとんどの場合、吉祥文様が用いられています。

正倉院文様

正倉院に収蔵されている装織品の文様の総称。礼装用の袋帯に多く見られる文様です。

有職文様

公家が用いた装束や、調度品に描かれた文様の総称。整然と繰り返される織りの文様が特徴です。

文様には意味がある

ほとんどの文様には成り立ちや意味があります。

感覚的に気にいった文様を選ぶのも楽しいですが、成り立ちや意味をしることで「どのような場面で着ようか」と思い描くことができ、選ぶ楽しさも装う楽しさも一層まします。

また、きものや帯だけでなく、風呂敷や手ぬぐいなどの和装小物には、縁起の良い柄を用いたものが多く見られます。

鱗文様

厄除け、魔除けとして家紋やきものに古くから用いられてきました。鱗は龍や大蛇の鱗を意味します。

蝶文様

不死不滅のシンボルとして武士に好まれました。ただし飛び移るさまから結婚式には敬遠する人も。

海老文

長寿を意味する文様として、浴衣や歌舞伎衣装、風呂敷など幅が広く用いられています。

季節の文様

2月の終わり頃から、うっすらと汗ばむ5月初句にかけて、大地にはさまざまな花や草木、生き物が姿を現します。
春の装いは、萌いずる生命の力強さと、はかなさを文様で表現するのも素敵です。

春の文様

桜/菖蒲/藤/牡丹/立ち雛/散り桜/春秋

夏の文様には、草木や花のほか、夏ならではの昆虫や生き物、涼しさを感じさせる水を用いた風景文様が多く見られます。

夏の文様

柳/沢瀉(おもだか)/千鳥/あざみ/葦/芭蕉/鉄線/紫陽花/百合/麻の葉/蜻蛉/芒/女郎花(おみなえし)/撫子/桔梗

一年の中で、もっとも美しい色合いを見せる秋。この時季の文様は、夏の終わりから用いられます。

秋の文様

紅葉/菊/ざくろ/吹き寄せ

冬の文様には、寒さを耐え忍び、春の到来を心待ちにする意味が込められています。

冬の文様

雪待ち梅/雪待ち笹/南天/蘭/椿/梅/十二支/竹/

通年

植物や風景文様には、一年を通してよく用いられる文様があります。特に礼装用に使われることが多く、他の文様と組み合わせる事がほとんどです。

通年の文様

松竹梅に鶴亀/露芝/唐草/雪輪/青海波/桐/遠山/四君子

着物の文様 意味や季節 まとめ

いかがでしたか?
今回は、着物の文様 意味や季節をご紹介しました。文様の成り立ちや意味、そして格や季節を知ると着物を見るときの楽しさが増すことと思います。
少しだけ覚えておいて、楽しみを増やしてはいかがでしょう。

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